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親の教育の本質を知る

親が子供に対して教育をしているのは、子供にとって良い教育の場合もあれば悪影響を及ぼす場合もあります。親としてもその当時は分かりませんが、後から考えればあの教育は子供のためではなく自分のためであったと感じる事はあります。その1つの例が、子供が興味本位で高いところに登ろうとしているときに、それを止めさせる行為です。木登りなどをする子供も多いですが、最近の親は木登りを禁止しているか、かなり制限的に木登りをさせる例が多いです。このような制限をたくさんしてしまうと、子供の冒険心がなくなるでしょう。もちろん親としてもいいわけがないわけではありません。子供が高いところから落ちて怪我をしたらどうしようと言う心配があるわけです。それは一見子供のためでありながら、実は親がわざわざ病院に行くのに面倒だからあるいはかわいい子供に傷がついたら嫌だからと言う親の都合なわけです。実際には、冒険心を削いでいくと次第に大人になったとき何かに挑戦する気持ちがなくなってしまいます。もちろん大人の中でも、また冒険心を燃やして様々なことに挑戦し面白い人生を歩む人がいないわけではありません。しかし多くの場合は、冒険心を失った形になり無気力な人生になりかねません。親としては、可能な限り危険な行為をさせないようにしたいところですが、ある程度危険な行為をさせてどこまでが危険かを線引きさせることも重要です。1回木から落ちてみると良いこともあるでしょう。怪我をするかもしれませんが、自分でここまでやると危険と言う線引きをすることができます。人間は、全ての人が生きることに対して初体験です。そのため、どこまでが危険なのかを自分で認識しなければ誰も教えてくれません。もちろん教えてくれることがあるかもしれませんが、やはり自分自身で体験した以上に価値がある事はないでしょう。このように考えると、非常に教育と言うのはバランスが難しいため、親としてももう一度教育のあり方を考え直す必要があります。

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